Cask Owner details
カスクオーナーとして楽しむために
カスクの価値を決める５大要素
近年、多くの海外投資家がウイスキーカスク投資に注目するようになりました。
ウィスキーを投資対象として購入することが活発化した、2010年頃からウイスキーカスクの平均的な価格は、ほぼ毎年上昇を続け、2012年～現在までの実績で約５倍に上昇し、現在もその傾向は継続しています。
継続的に価格が上昇
※「Rare Whisky Icon 100 価格指数」はスコッチウイスキー100銘柄の価格上昇の平均値
カスクの価値は５つの要素で決まる。
1.蒸溜所の選定、2.熟成年数、3.カスクの種類、4.為替変動、5.物価上昇率、この５つの要素のバランスにより、ウイスキーカスクの価値は最大化されると考えています。
１. 蒸溜所の選定
スコットランドには、モルト、グレーンの蒸留所、蒸留所建設計画中なども合わせて、現在約160の蒸留所がスコットランド国内に幅広く点在しています。
保有するウイスキーカスクの価値を高めるには、どの蒸留所のウイスキーカスクを選定するかも重要な要素になります。
ポイント
熟成年数による価値向上を上回る価値を得るためには、ブランディングと味の質に大きく投資している蒸溜所を選ぶ必要があります。
例えば、マッカランはブランドに多大な投資を行い、超高級シングルモルトウイスキーとして位置づけられるようになりました。
アードベッグは、1975年のカスクが香港のコレクターへ、約26億円で売却されました。
２. 熟成年数
ウイスキーは、樽の中で熟成されることにより、ウイスキー原酒が様々な影響を受けてウイスキーの品質が向上すると考えられていいます。
また、ウイスキーは、新たに生産（蒸溜）され、樽で熟成されてから12年後には、生産年の樽の約90％以上が使用されると言われています。
品質向上
熟成により風味が向上する。
稀少性向上
長期熟成樽は数が少なくなる。
ポイント
熟成年数が長いほど品質が向上し、稀少性も高まり、価値は上昇します。他の投資商品とは異なる魅力的な特徴です。
３. カスクの種類
樽はウイスキーの風味の 70 ～ 80% を形成し、ウイスキーの色から樽の熟成期間まで、あらゆる要素をコントロールすると言われています。
サイズ
小さい樽より大きい樽の方が価値が高い
樽の種類
シェリー樽は入手困難で、バーボン樽より高価と言われていますが、その時のトレンド等で価値は左右されます。
バーボン樽
シェリー樽
ワイン樽
ラム樽
木の種類
樽を構成する木材の種類もウイスキーの熟成による風味に影響を与えます。
・アメリカンホワイトオーク
・ヨーロピアンオーク
・ミズナラオーク
など
４. 為替変動
スコットランドのウイスキーカスクオーナーの権利を得る為、取得時と売却時の為替変動が大きく影響します。
ポイント
カスク取得時と売却時には、ポンドと円の為替変動の影響を受ける事を頭に入れておくことが重要となります。
５. 物価上昇
価格高騰を招き、「インフレ率は数十年ぶりの水準に達している」
様々な要因により、2021年以降世界的な物価上昇が続き、インフレ率は数十年ぶりの水準に達しています。この物価上昇は、ウイスキーカスク投資にも大きな影響を与えます。
ポイント
日本の物価上昇に比べ、英国の物価上昇は非常に高い水準で推移しています。ウイスキーカスク投資は、今後の物価上昇トレンドを考慮する必要があります。
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